「怒ってる人は困っている人」
そう捉えられるようになったのは、ほんの最近のこと。
長年私は、この「怒ってる人」が恐ろしく、
なるべく怒ってる人から避けるようにして生きてきた。
しかし怒ってる人は、なぜか避ける人に向かってくる。
向かってくれば逃げる、無視する、反攻する。
とかいくつかの方法はあるけれど、
わたしは反攻してしまうことが多かった。
それは、逃げるな。とか
お前はいつも逃げてばっか。と言われてきたからだ
逃げたい。だけど、怖くて逃げられなかった。
逃げられない場所にいると
逃げたいのに体がこわばり、言葉がでなくなる
だけど、そもそも怒ってる人の相手はしなくてもよかったのに。
怒ってる人は、怒りたいから怒ってるのではない。
大きな声を出してこの世の怒りを発散したいだけなのかもしれない。
自分という存在をいつも潜め、押し殺して生きてるから苦しいだけなのかもしれない。
ただ、その怒りは、いつの時代も弱い者に向かうと感じている。
ときどき待ちで怒ってる人を見かける。
店員に生産性もない怒りをグチグチ言って怒りを主張してる人。
なんだかわからんけれど、
叫んでる人。
そんな人をみると、ただただ怖かった。
この世は恐ろしく真っ黒な世界で皆苦しいのだーー。と。
でも、
怒ってる人は、困っていて
助けて欲しくて大きな声を出したり
目の前にあるモノを壊したりして
自分の存在を愛してほしいのかもしれない。
その人の怒りの中には、どこかで
「認めてほしい」
「愛してほしい」
「苦しみから解放してほしい」
怒ってる人から、そんなメッセージが聞こえる。